2019 / 11 / 05  17:31

古典落語と鰻!

古典落語と鰻!

小樽市花園にあるうなぎ屋

 

「板前 しおみ」のまさとです!

 

 

古典落語には、鰻が出てくる、お話がたくさんあります

 

戦後の名人、八代目桂文楽(1892-1971)は、

 

鰻のお話が得意で、「鰻の幇間(たいこ)」「素人鰻」

 

というお話が得意で「間抜け落ち」と呼ばれるジャンルで

 

大人気だったそうです!

 

 

 

幇間「たいこ」とは、酒などの席で、楽しいお話(落語)で

 

お客を喜ばせて、ご祝儀を頂いて生活している者の事をいいまして

 

その中でも、座敷などに招かれるような幇間「たいこ」はほんの一握りで

 

一流の証です

 

しかし、それ以外の者は自分で顧客を掴まなければならない事から

 

「野幇間」と呼ばれていました。

 

 

 

 

 

「鰻の幇間」のお話の一部・・・

 

野幇間の「一八」は炎天下の中、

 

客を探し町に出歩くといると

 

向こうから浴衣を着た旦那が近づいてきて

 

「おう!久しぶりだな」と声を掛けてきました・・・

 

とりあえず挨拶をしてみるが

 

う~ん思い出せない・・・

 

どっかで見た事あるような気がするが

 

どう~しても名前が思い出せない

 

自分の顧客の一人かと思い込んでしまった一八は

 

その旦那に、鰻でも食って行くかと誘われ

 

一八は喜んで付いて行くことにした

 

薄汚いうなぎ屋に案内され、

 

焼きあがった蒲焼とお酒もすすむ二人だが

 

未だに男が誰なのかを思い出せないでいた

 

さすがにいまさら名前を聞く事も出来ない・・・

 

 

 

 

酒の席もいい頃合いで旦那は便所に立った

 

いい客を見つけたと飲み続けていたが

 

男が戻らない・・・

 

便所を探したがどこにもいない

 

 

 

 

気を使って勘定払って帰ったんだな~

 

粋な男だね~なんて思い込んでいたが

 

一八に店員がお勘定をお願いしますと

 

告げてきた。

 

 

えっ一緒にいた男はどうしたと聞くと、

 

羽織を着てるのが一八だから、勘定は一八から

 

もらってくれと言ってお帰りになりました。

 

やられた~

 

 騙された事に気づいた一八は、

 

勘定のあまりの高さに怒りが爆発してしまった。

 

「何でこんなに高いんだ」と店員にいうと

 

『お連れ様が三人前お土産に持っていかれましたので』・・・

 

ますます、やられたと思い観念した一八は泣く泣く

 

勘定をすませ帰ろうと席を立った。

 

その時・・・

 

玄関に自分の下駄は無く、見慣れない汚い下駄が

 

おいてあることに気が付いて店員に聞くと

 

一八の下駄を履いて出ていきましたと・・・

 

 

 

以上

 

散々な顛末の、「落ち」のお話しです!

 

 

当時の鰻屋は、ちょいと小粋で話題にあがり

 

やすい雰囲気があったのでしょうね!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

うなぎのしおみ HP